2013年7月30日火曜日

局地的豪雨、1人死亡=山口と島根、2人不明―「最大限の警戒」呼び掛け・気象庁 20130729

 時事通信 7月28日(日)21時56分配信)

 山口県や島根県の一部地域で28日、局地的な大雨が降り、気象庁は「これまでに経験したことのないような大雨となっている所がある」として最大級の警戒を呼び掛けた。この雨で、山口県萩市で1人が死亡、両県で計2人が行方不明になったほか、土砂崩れなどで一部住民が孤立し、両県は自衛隊に災害派遣を要請した。

 陸上自衛隊によると、同日夜、萩市内で1人の遺体を発見した。倒壊した建物の下に高齢女性が取り残されたという情報があり、山口県警は遺体は女性の可能性があるとみて確認を急いでいる。また、同市の男性(84)が行方不明となった。山口市では、教育施設周辺で土砂崩れが起き、子どもら約160人が孤立状態となったが、安全は確認されている。山口市と萩市、同県阿武町では民家が土砂に巻き込まれ、住人計3人が救助された。
 島根県警などによると、同県津和野町名賀地区で同日午前、住民男性(24)が避難のため自宅を出た後、行方不明となった。同地区など3カ所で土砂崩れや冠水により道路が寸断され、住民180人が孤立している。同地区で住宅1棟が倒壊、同町鷲原地区でも住宅1棟が名賀川の氾濫で流された。県は1市2町の住民約5850人に一時、避難勧告を出した。
 気象庁によると、萩市では28日正午すぎまでの1時間に138.5ミリを観測。全国の1時間降水量記録で史上16番目となる猛烈な雨だった。津和野町付近では同日午前11時までの1時間に約100ミリの雨が降ったとして、記録的短時間大雨情報が発表された。
 気象庁の横山博予報課長は記者会見し、「避難するか、避難が危険な場合は家の中の安全な場所にとどまるなど、直ちに命を守る行動を取って」と訴えた。
(読売新聞7月30日)
記録的豪雨から一夜明けた山口、島根両県では29日、行方不明者の捜索や、道路の寸断などで孤立した人たちの救出作業が続けられた。
 山口市阿東嘉年下あとうかねしもの野外活動施設で孤立していたサマーキャンプの小学生ら約200人は、陸上自衛隊のヘリコプターで全員救助された。
 これまでに山口県内で女性1人が死亡。両県内で男性計3人が行方不明となっており、山口、島根両県警が捜索している。
 被災地では後片づけの作業も始まったが、30日にかけても激しい雨が予想され、山口県内の避難所では29日夜も約300人が身を寄せた。

お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表すとともに、その他の住民皆様の無事を祈るばかりです。